こんにちは、Tazです。
今回は、ランニングの膝の痛みについて解説しています。
ランニングの経験を重ねてくると多くの人が体験するのではないでしょうか。
「ランナー膝」
「腸脛靭帯炎」
と言われるものです。
膝の外側が、ランニングの着地時に痛みを引き起こすものです。
すぐに中断するほどの痛みではないのですが、繰り返すとなんとなく「ヤバそう」と感じるような、慢性痛に移行しそうなもの...
本記事では、そんなランニング時の膝の痛みを放っておいて良いのか、何か手立てはないか、解説します。
ランニングを実施する際の弊害
「ランニング×弊害」で調べると、出てくることは以下のような内容です。
ランニングの弊害
◯ 心血管疾患罹患率の上昇
◯ 関節痛
◯ 皮膚がたるむ(着地時の振動や日焼けによる皮膚の老化)
など
運動不足な生活でいるヒトよりはランニングは健康に有益そうですが、やりすぎは禁物。
「適度な負荷・量」が重要なファクターです。
(余談:運動不足=sedentalyを捉える上で、身体活動の概念がわかると頭が整理されます。リンクはこちら。)
ランニングの膝痛は老後問題になるか。
よく、ランナーは短命と聞きます。
心臓が一生のうちに拍動できる回数は決まっているから、心拍数が高まるランニングはその制限回数を使い切ってしまう、と言われます。
根拠があるかはさておき、今回は膝です。関節系の話です。
ランナーと健常人を比較した、高齢になった際の変形性関節症の出現率について調査をすると、
両者ともに、有意差はない結果が出ました。
60代を対象とした横断研究ですが、過去にランナーだった人、そうでなかった人に分けて、現在の痛みの状況等を調査した結果、両群で差はありませんでした。
なんとなくランナー膝は繰り返し関節軟骨をすり減らして消耗している感じはありますが、意外にもそういった結果には至らないようです。
ランニングは過体重な状況では実施することが難しいため、体格なども関係している可能性はありそうです。
ちなみに今回参考にした論文では、選択された対象者の平均年齢64歳、BMIは28、女性が40%を占めています。
運動をしていた時期のBMIは分かりませんが、BMI28はもうすぐ肥満に該当する値のため、BMIが基準値範囲内に該当するようであれば、膝痛の老後への影響は少ないと考えても良いのではないでしょうか。
まとめ|膝痛は適切に管理し、やり過ぎは厳禁
今回は若い頃ランナーだった人が、60代を迎えてランナーでなかった人と比べて膝痛による弊害が大きいか、解説しました。
ランナーだからといって関節痛を引き起こすことはないとの見解でしたが、過度な関節ストレスの繰り返しは避けるに越したことはないでしょう。
健康は資産の一部ですから、「減量してからペースを上げる」「テーピングなりストレッチ、筋力アップなりを加えて関節自体を守る」取り組みはした方が良さそうです。
自分に合った。適量を見つけましょう。
それでは!
Reference:Grace H. Lo, et al. History of Running is Not Associated with Higher Risk of Symptomatic Knee Osteoarthritis: A Cross-Sectional Study from the Osteoarthritis Initiative. 2017