本記事では、「HIITとはどんなトレーニングか」解説します。
「身体を絞りたい。」
「太ってしまった状態からもとに戻したい。」
ポイントを絞ってまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
HIITとは
HIITとは、高強度インターバルトレーニング「High Intensity Interval Traning:HIIT」といいます。
伝統的な持久力トレーニングや、中程度の持続運動と比較して、時間効率に優れている一手段として、1985年から効果が示されました。
HIITの効果
HIITの効果
青少年(11-18歳)の心肺機能を改善する持続可能な効果を有する。
正常体重の人、太り過ぎ・肥満成人においても有効。
心肺機能は、青年期の心血管疾患(心筋梗塞など)や代謝疾患(肥満・メタボ・糖尿病など)のアウトカムの強力な予測因子として挙げられています。

心肺機能のパラメーターは「最大酸素摂取量:VO2MAX」。VO2MAXは「体力を見る」直接的なパラメーターにあたります。

これらの研究では、直接的・間接的、いづれにおいても、一定の効果があったと示されています。
体力に関連する因子は「筋力」「肺活量」「血管機能」など様々です。
更に、HIITは「体組成の改善(BMIの改善)」も図ることができます。
もともとHIITを開始する時点で低体力 vs 高体力のグループで分けたとしても、どちらも改善するようです。
HIITの効果的なやり方
HIITを4週間(1ヶ月)実施した群と、15週間(3-4ヶ月)実施した群では、効果に違いがないとの報告があります。
長々やるよりは期限を定め、実施することが効果的です。
HIITの実際

HIITの代表的プロトコル その①
① 最大酸素摂取量の100-120%で10秒スプリントをやる→10秒休むを繰り返す「計3サイクル」
② 3サイクル後、3-5分休憩し、①を再度実施「合計3クール」
HIITの代表的プロトコル その②
① 最大酸素摂取量の70-80%(上よりやや弱め)で30-60秒スプリント→30-60秒休むを繰り返す「計4-6サイクル」
② 4-6サイクル後、40-60秒休憩し、①を再度実施「6-10クール」

短時間で実施したいなら最大負荷をかける方法、最大負荷をかけるのを避けたい場合は2つめの方法が最適です(2つ目の方法でも1時間以内には終わります)。
HIITと従来のトレーニングの違い
HIITにより、従来のトレーニングや中等度負荷の運動と比較して、健康な人は体組成改善の効果が期待でき、太り過ぎ・肥満の対象者は、更に大きな効果が期待できるとされています。
従来の持久力改善のための中等度のトレーニングと比較して効果が高いと言われており、1年の中で何回かは導入するのも良いのではないでしょうか。
従来のトレーニング(中等度負荷の運動)とは
最大心拍数の50-70%の強度の持久力運動を45-60分実施すること
終わりに
身体活動は健康上多くの利点があるにもかかわらず、今日の多くの小児、青年はWHOが勧告する提案目標を達成できていません。
HIITを活用し、日々の身体活動量をアップさせていきましょう!
それでは!
Reference:
Rhona Martin-Smith, et al., High Intensity Interval Training (HIIT) Improves Cardiorespiratory Fitness (CRF) in Healthy, Overweight and Obese Adolescents: A Systematic Review and Meta-Analysis of Controlled Studies. 2020