休養

運動強度(メッツ)の概念を徹底理解|カロリー計算を詳細に捉えよう

1月 31, 2021

悩んでいる人
メッツについて知りたい。運動強度って何?なんとなくは分かるけど、それとカロリーって何か関係があるの?

 

そんな悩みを解決します。

 

☑️ 本記事の内容

◯ メッツ「METs」とは何か?
◯ 日常動作とメッツ
◯ 基礎代謝とメッツ
◯ ウォーキングやランニングのメッツ

 

☑️ プロフィール

国内・海外の論文を下に減量について考える個人ブログを運営。
腹を出さずに9年になるダイエットブロガーです。
これまで多くの減量方法を実践、試行錯誤し、20代にあった腹を出す心配がなくなりました。

今回の内容は、運動強度とメッツについてです。

 

ダイエットに欠かすことができないカロリー計算ですが、メッツの概念を知ることで、基礎代謝の計算方法や、様々な運動の強度がどのように設定されているのか、端的に理解できるようになります。

 

専門用語には適宜補足を入れ、素人でも分かる内容になっていますので、是非最後までお読みください。

 

それではよろしくお願いします。

 

運動強度=メッツ「METs」とは何か?

メッツ「METs」とは「Medical Evangelism Training & Strategies」の略であり、運動強度の単位を表しています。

 

タツ
Metabolic Equivalentsともいいます。

 

いきなり専門用語を並べてスミマセン。。

 

座っている姿勢を基準に、各身体活動がその何倍の強度なのかを表しています。

 

METsの基礎

座っている姿勢を基準に、各運動の強度が何倍か。

 

図解だとこんなイメージ↓

メッツのキーワードの1つは「酸素」です。

 

「1分間に体重1kg辺り3.5mlの酸素を消費する」=「1METs」

 

タツ
体重が大体60kgの私の場合は、1分間で21.0mlの酸素を消費していることになりますね。1時間だと1260mlです。

 

「その運動、どのくらいの酸素が必要なの?」

 

その答えがある程度研究でわかっていて、例えば歩くのは座ってる姿勢の3倍だから3METs、走るのは8倍必要だから8METs、みたいに表されているわけです。

 

マラソンランナーとか、超早いスピードで走ると「15METs以上」になります。

 

じっとしている時の15倍も酸素が必要なわけですから、日頃からよくトレーニングをして鍛えていないと、すぐバテてしまうわけです。

 

また、メッツと消費カロリーも関連があって、「1分間に体重1kg当たり3.5mlの酸素を消費する」=「1時間に体重1kg当たり1.0kcalのカロリーを消費する」と簡便に考えることができます。

 

タツ
体重が大体60kgの私の場合は、1時間だと60kcal消費しているということですね。

 

24時間で大体1500kcal。

 

基礎代謝がまさにコレです。

 

運動強度は主観的にはわかりやすい言葉でも、定義づけるとちょっと難しくなります。

 

しかし「安静坐位=1メッツが基準で、酸素がキーワード」と理解すれば問題ありません。

 

ポイント

メッツとは、安静坐位を基準として、各身体活動がその何倍の強度なのか、を示す指標。

基準は座った姿勢で、1METsとされている。

 

運動強度=メッツを日常生活でイメージする

ここからは、運動強度を日常生活の動きで考えてみます。

 

寝ている時

座っている時

立っている時

歩いている時

 

それぞれ必要な酸素はどの程度なのでしょうか?

 

タツ
ここからは20代男性をモデルに計算していきます。

(*日本人20代平均身長と体重は、170cm、68kg)

 

日常生活の運動強度|その① 安静臥位のメッツ

これは、0METs、、、ではないんですね。

 

ヒトは寝ている時も細胞が働いています。絶えずエネルギーを消費しており、酸素を利用しています。

 

安静臥位(寝ている時)の運動強度は「0.8METs」とされています。

 

座位よりわずかに少ない運動強度です。

 

日常生活の運動強度|その② 安静座位のメッツ

運動強度の基準である安静座位の運動強度は「1METs」です。

 

1分間に1kg当たり3.5mlの酸素を消費するため、68kgのヒトは238mlの酸素を1分間に消費しています。

 

日常生活の運動強度|その③ 立位のメッツ

っている際の運動強度は「1.8METs」です。

 

68kgのヒトは428mlの酸素を1分間に消費していることになります。

 

日常生活の運動強度|その④ 歩行のメッツ

歩行の運動強度は「3.0METs〜」になります。

 

座位の3倍以上の強度に当たります。

 

1分間に1kg当たり7mlの酸素を消費するため、68kgのヒトは1分間で476mlの酸素を消費することになります。

 

歩行は「速度」によって異なり、歩行速度別を参考にすると、酸素消費量はもっと増えます(後述)。

 

日常生活の運動強度|その⑤ 階段動作のメッツ

 

階段をゆっくり昇る動作は「4.0METs」で、ゆっくり降りる動作は「3.5METs」になります。

 

座っている姿勢の3-4倍程度の負荷がかかっているんですね。

 

68kgのヒトだと、1分間に消費する酸素量は、それぞれ719.25ml〜952mlになります。

 

タツ
まとめると以下の通りです。

 

坐位〜階段動作までのMETs

◯ 寝てる姿勢:0.8METs

◯ 座ってる姿勢:1.0METs

◯ 立っている姿勢:1.8METs

◯ ゆっくり歩く動作:2.0METs

◯ 階段昇降:3.5〜4.0METs

 

日常動作だと階段が1番負荷が強くなります。

 

日常の生活を活発にするほど酸素消費は増え、消費カロリーは増えていきます。

 

運動強度(メッツ)をもう少し深掘り|基礎代謝は何メッツ?

ここで、基礎代謝のメッツを考えていきます。

 

冒頭でも少し触れましたね。
タツ

 

質問ですが、0METsとはどんな時かイメージできますか?

 

「0メッツって...何もしてない時ですら酸素を消費しているんだから、現実ありえない。」

 

その通りで、0メッツは生きている上で存在しません。

 

ヒトは寝ている時でもエネルギーを消費しています。

 

ヒトは一定の体温を保つ恒温動物。

 

寝ている時でも酸素を消費しており、その時の運動強度は0.8METsです。

 

基礎代謝の定義は以下の通りです。

「心身ともに安静な状態の時、生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量」

ー基礎代謝量|e-ヘルスネット(厚生労働省)   

すなわち、基礎代謝は寝てるか座ってるか、いずれにしても「じっとしている時間」で、0.8〜1.0METs程度の運動強度ということになります。

 

基礎代謝を運動強度「メッツ」で計算して求める

基礎代謝の計算を、メッツを使ってやってみます。

 

タツ
メッツを利用して消費カロリーを計算する方法は以下の通り

 

メッツを使った計算式

 消費カロリー(kcal/min)=運動強度(METs)×3.5×体重÷200

 

タツ
20代男性の平均体型(身長170cm、体重68kg)で計算していきます。

消費カロリー=1.0×3.5×68÷200

      =1.19kcal

これは「1時間に体重1kg当たり1.19kcal消費する」ことになります。

 

1時間で約68kcalのカロリーを消費しており、それは24時間で1632kcalという計算結果になります。

 

どうでしょう。キチッと計算ができましたね。

 

体重50kgのヒトの場合は、約0.875kcal/minとなり、健常成人は大体1分当たり1kcal前後、カロリーを消費しているとイメージしましょう。

 

成人男性の平均消費カロリーは1500kcal、成人女性では1100kcalとされています。

 

厳密には体重によるところが大きく、体格によってバラつきます。

 

因みに体重が100kgあるヒトだと、身長にもよりますが1日の基礎代謝が2520kcalになります。

 

今回は座位の1METsで計算してみましたが、いかがでしたか?

 

臥位の0.8METsで計算するともう少し値は少なくなりますが、ほぼ同等の値になるでしょう。

 

ウォーキング / ランニングの強度(メッツ)はいかに??

日常生活の運動強度に加え、ウォーキングとジョギングの運動強度の値は上記の通りになります。

 

「ウォーキングの運動強度は速度によって変わるんだ。」

「よく「腕を振ってやや早歩きだとダイエットに効果的」と聞くけど、少しスピードを上げた方が消費カロリーが上がるんだ。」

 

ウォーキングやジョギングの場合、速度に応じて必要な酸素、カロリーが異なることが分かります。

 

例えば、4.3METsの速度で2時間歩いたとします。

 

タツ
計算は以下の通り。

 

2時間歩いた時の消費カロリー

運動強度(Mets)×3.5×体重÷200

=4.3×3.5×68÷200

=5.117kcal/min(1分当たりの消費カロリー)

5.117×120min

=614.04kcal(2時間当たりの消費カロリー)

 

このように、歩くだけでも十分酸素消費が促せ、消費カロリーがアップします。

 

 ジョギング速度別の運動強度(メッツ)

タツ
ジョギングだと以下の通り。

 

◯ 10.9km/h(1km当たり5分30秒の速度)=約10.5METs

◯ 12km/h(1km当たり5分程度の速度)=約12METs

◯ 15km/h(1km当たり4分の速度)=15METs over(15METs=14.5km/h)

 

スピードが速いほど、同じ時間でも運動強度が高く、消費エネルギーも大きいことがわかります。

 

しかし、これには「運動時間」も加えて考えていかないと消費カロリーは上がってくれないので、スピードに囚われず、長時間運動が可能な「有酸素運動レベル」で実施する必要があります。

 

タツ
プラプラ散歩するだけでも十分運動になっているという理解が大切。

無理にスピードをあげても続かないので各自のペースが大切です。

 

まとめ|メッツはダイエットを成功させる本質を教えてくれる

以上「メッツの概要から消費カロリーの計算方法」まで解説しました。

 

「酸素」がキーワードであること。

 

酸素を取り込んでしっかり運動してあげると、カロリー消費が上がっていきます。

 

ダイエット中、効率よく脂肪を燃やしたければ、「メッツの高い項目を選択して長く運動する」ことが効率的です。

 

今回は一部の運動のメッツを載せましたが、実に様々な運動のメッツが調べられているので、興味のある方は下記のリンクからどうぞ。

ー改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」

 

身体活動を取り入れ、良い生活習慣を獲得していきましょう。

 

それでは!

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