

ダイエット中に筋肉を維持する方法は?
そんな悩みを解決します。
☑️ 本記事の内容
◯ 体型維持に筋トレは必要か?
◯ ダイエット中に筋肉を維持する方法
☑️ 当記事の信頼性

@steep35808479)
この記事を書いている私は、医学大学院修士課程を卒業し、学生時代と変わらない体型を維持して7年になるダイエットブロガーです。
短期的に体重を落とすこと、長期的に体重を維持することを目標に生活習慣を見直し、BMIを20-22の範囲でコントロールしています。
実際の経験と客観的なデータを元に、網羅的に、継続性・再現性のある方法を模索しています。
今回の内容は、「ダイエット中に筋肉を維持する方法」についてです。
「体型維持に筋トレは必要なの?」
「ダイエット中に筋肉が落ちたら嫌だな。」
ダイエットや体型維持を行う際は、「筋肉を維持すること」が大切です。
また、筋肉には外見上のメリットに限らず、内分泌機能としての役割を持ち合わせ、カラダにとって有益な機能を果たしています。
ポイントを絞ってまとめましたので、ぜひ最後までお読みください、
それではよろしくお願いします。
Contents
体型維持に筋トレは必要か?|ダイエット中の筋肉を維持する方法

結論、体型維持に筋トレは必要です。
また、ダイエット中に筋肉を維持するためにも、筋トレは重要です。
体型は年齢とともに崩れやすく、太ることでカラダのラインが損なわれていきます。
筋トレをして筋肉をつけることで、「プロポーションを整える」効果が期待できます。
体型維持と筋トレ
体型維持のために筋トレは必要。
ダイエット中にも筋肉を維持することが重要。
しかし、筋トレ以上に重要なのが実は「食事」です。

次項から、体型維持、筋肉維持のための食事の重要性について、解説していきます。
ダイエット中に筋肉を維持する方法|体型維持には食事管理が近道

一般的に、ダイエット時に実施する食事カロリーの制限では、体脂肪と筋肉、両者が損なわれていきます。
減量した分の25%が筋肉の減少と言われており、1kgの減量では、脂肪が0.75kg、筋肉が0.25kg減ると言われています。
減量の割合
減量の脂肪・筋肉の比率は75%:25%
(ex):体重1kgの減量→体脂肪0.75kg、筋肉0.25kg
体重3kgの減量⇨体脂肪2.25kg、筋肉0.75kg
わずかな数値に感じるかもですが、減量の幅が大きいほど注意しないといけない値です。
筋肉の減量を防ぐため、食事における注意事項があります。

ダイエット中の筋肉維持に大切な食事の注意点
分枝鎖アミノ酸(BCAA)とホエイプロテインの摂取を怠らないこと。
BCAAとホエイプロテインは、除脂肪体重を維持するのに役立つと言われています。
更に、肥満患者では、血中ビタミン濃度を維持することが大切です。

ダイエット中に筋肉を維持したほうが良い別の理由

筋肉は、見た目などの外見上の利点や、運動における役割に加え、「グルコース調整や脂質制御」など、様々な代謝経路に重要な役割を果たしているとされています。
「筋肉量の減量が基礎代謝の低下につながり、リバウンドの原因になりうる。」
これはよく知られたデメリットですが、以下の点に着目することが大切です。
筋肉に力が入るメリット
筋肉が収縮することで「IL-6」「IL-8」、脳由来神経栄養因子など、マイオカインとして定義される物質を産生している。
これらマイオカインは、肥満改善、記憶力の向上など、カラダにとって有益な効果をもたらします。

脂肪細胞からは「レプチン」と呼ばれる食欲調整に関与する物質が産生され、「食欲増進効果」を引き起こします。
専門家の間では「脂肪が脂肪を呼ぶ」なんて言ったりもします。
こんな負のサイクルを断ち切り、「余分な脂肪は落として、必要な筋肉はきちんと維持する」観点が大切です。
体型維持のための具体的な食事方法|ダイエット中でも筋肉を維持する

体型維持、とりわけダイエット中に筋肉を維持するため、食事内容を工夫し、ダイエット中の筋肉の分解を防いでいきましょう。

ポイント
BCAAのうち、バリン:ロイシン:イソロイシンを1:2:1の割合で摂取する。
特にロイシンを4g/日で十分摂取すること。
タンパク質は分解していくと、ペプチドとなり、最終的にアミノ酸に変わっていきます。
アミノ酸は数十種あり、そのうちBCAAと呼ばれる「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」は、骨格筋で代謝され、筋肉内アミノ酸の14-18%を占めるとされています。
10g当たり18%のロイシンが含まれているタンパク質と、35%のロイシンが含まれているタンパク質を摂取した研究では、35%(約4g)の方が筋タンパク合成に効果的であったとされています。
バリンとイソロイシンは「補佐」的な役割で、「無いとロイシンの効果は0になるが、ロイシンほどのポテンシャルはない」という位置付けです。

タンパク質で見た場合は、以下の通り。
1日に約300-600gの筋タンパク質が分解され、毎日再合成されています。
タンパク質摂取はこの合成過程を刺激し、摂取後は2-3時間後をピークに5時間以上合成を促進させます。
この筋タンパク合成は、成人では15-20g(必須アミノ酸なら7.5g)あれば、最大化するために十分であることがわかっています。

高タンパク食が筋肉を維持することは、VLCKDで既に確立がされています。
これはケトジェニックダイエットの一種で、特に厳しい、1日の糖質の摂取量を<50mgに制限し、残りのカロリーをタンパク質や脂質から摂り、代謝方法を通常と変えて体内の脂肪を燃やそうとするやり方です。
この食事方法により、タンパク異化(=筋肉の分解)を防ぐことができるとされています。
大切なポイントは「タンパク質量を十分確保する」という視点です。
更に、タンパク質の吸収速度によっても反応が区別でき、「吸収が速い方が優れている」と言われています。
加水分解されたタンパク質は容易に同化されやすく(=筋肉合成がされやすく)、同化率が上がるとされています。
以上をまとめると下記になります。
体型維持×筋トレ×食事の要点
タンパク質の摂取量を意識する。
→タンパク質でみるなら成人では15-20g以上の摂取を目安に。
→BCAAであれば4g/日を目安に。
→吸収率の速いタンパク質なら尚良い(ホエイプロテイン>カゼインプロテイン)。
体型維持には筋トレも大事だがビタミンも大切?|ダイエット中の筋肉維持に向けた更なる取り組み

ビタミンDは、筋肉に受容体があり、筋活動に重要な役割を果たします。
十分なビタミンDはカルシウムと結合する受容体の数を増やし、筋小胞体でのカルシウム蓄積を増加させ、筋収縮を適切にする働きを担います。
肥満者を対象とした最近のレビューでは、ビタミンDが低かったとされています。

肥満の方でダイエットに励む場合、ビタミンDの血中濃度を把握し、足りないようであれば補う工夫が、除脂肪体重(=筋肉)を維持するために必須となります。
ポイント
肥満の場合は、体脂肪、筋肉量、ミネラル区分、及び体液を含めた体組成の分析が必須。
まとめ|筋肉を維持して体型を保つには、食事にも目を向けよう

体型維持、ダイエットに不可欠な「筋肉を維持する」視点。
食事を工夫することで、筋肉の喪失を防ぐ可能性について解説しました。
体型維持やダイエットには、食事・運動・栄養(休息)が大切で、生活習慣を最適化させる必要があります。
「1人では難しいな」
そう感じるなら、その道のプロからサポートを得ましょう。
パーソナルトレーナーの支援を得ることはボディメイクを成功させる最も近道です。
-
-
パーソナルジムの相場とは|ダイエットブロガーが独自の視点で比較
続きを見る
-
-
返金保証あり|ダイエッターの僕がおすすめするパーソナルトレーニングジム3社
続きを見る
コロナ禍の昨今、オンラインでのサービスも充実してきています。
-
-
オンラインフィットネスのメリットとは|単に時短がウリなワケではありません。
続きを見る
-
-
オンラインフィットネスのおすすめ3選|医学修士生が独自の視点で解説
続きを見る
「Exercise = Medicine」
運動を最適化させ、理想的な体型獲得を目指しましょう。
それでは!
Reference:
Mariangela Rondanelli et al., Current opinion on dietary advice in order to preserve fat-free mass during a low-calorie diet. 2020