休養

コロナ禍でスポーツはどのように人を変えたか

6月 20, 2021

悩んでいる人
コロナが蔓延して、スポーツってどんな風に変わったの?

 

そんな悩みを解決します。

 

☑️ 本記事の内容

◯ アスリートが抱える感染ルート

◯ COVID-19感染後の後遺症

◯ COVID-19からアスリートを守る方法

 

☑️ 本記事の信頼性

この記事を書いている私は、高校時代、社会人でそれぞれジムを使用し、カラダを鍛えた経験のあるダイエットブロガーです。

「短期的に体重を落とし、長期的に体重を維持する」ことを目標に、実践を重ね、学生時代と変わらない体重を維持しています。

「短期的に体重を落とす」=「1ヶ月で3kgの減量。週2-3回のジムトレ、週3回の1時間のランニング」

「長期的に体重を維持する」=「学生時代60-63kg → 現在58-62kg」

経験に基づく知識や論文の情報をベースに、網羅的に、継続性・再現性のある方法をまとめています。

今回の内容は「コロナ禍でのスポーツはどのようにヒトを変えたか?」についてです。

 

コロナでマスク着用を気にするようになった。

スポーツでストレス発散したいけど感染対策がきちんとできているのか不安。

閉じこもりがちになった。

 

国内でワクチン接種が普及していますが、これまでの取り組みに対する見直しも含め、様々な角度から捉えていきたいと思いますので、ぜひ最後までお読みください。

 

それではよろしくお願いします。

 

アスリートは感染経路が複数あり、脆弱な環境下にある

2020年3月11日、WHOはSARS-CoV-2(COVID-19)の発生がパンデミックであると宣言しました。

 

COVID-19は下気道障害を引き起こし、飛沫・接触・空気を媒介して感染します。

 

各国政府はウイルスの拡散を最小限にし、ウイルス感染に脆弱な人々の保護を促し、医療システムが崩壊することを防ぐ対応をしています。

 

スポーツ界でも、事実上全てのスポーツイベントを中止・延期し、アスリート・コーチ・ファン・スタッフのウイルス感染を防ぐ措置を講じています。

 

ほとんどのアスリートは、練習中や競技中、物理的に相手と離れていることは困難です。

 

タツ
コンタクトスポーツであれば尚更です。

 

アスリートの主な感染経路

◯ ヒトとの接触

◯ 協議会場への出入り

◯ 密室した湿度の高い更衣室空間

◯ 共用部分の使用(ドアノブ、スポーツ器具)

など

 

フェイスマスク着用下で激しい運動をすることは困難です。

 

静止している人の社会的距離は約1.5mとされ、歩行・走行速度を上げればこの距離を長くすることができます。

 

しかし、これらの感染経路を完全に遮断することはできません。

 

マスクをしてスポーツをすることは推奨事項ではあるものの、それを徹底することは呼吸制限の観点から、非現実的です。

 

ポイント

スポーツアスリートは多くの感染経路を有している。

 

アスリートのCOVID-19感染後の後遺症

COVID-19が陽性となった場合、一般的に「無症状〜重症」まで層別化され、各段階での治療対応がされます。

 

無症状であれば自宅待機にて管理

症状があり、重症なら入院管理

 

重症化へは急速に進展するため、注意深く観察する必要があります。

 

胸部レントゲンを撮影した患者の大体数は肺の異常を呈し、75%が両側性病変を示します。

 

症状の出現後、10日でピークに達すると推定され、症状の解消は14-26日を超えるとされています。

 

COVID-19陽性後の治療回復からの長期的な影響は不明ですが、陽性者の退院後の心配運動負荷試験、6分間歩行試験を実施すると、3ヶ月後、6ヶ月後まで低下を示すとされています。

 

COVID-19の肺合併症を示すアスリートにおいて、感染前の体力に回復するためには、6ヶ月〜1年程度の期間が必要と推定されています。

 

ポイント

COVID-19にかかり呼吸器合併症を引き起こした場合、十分な回復には半年〜1年を要する

 

COVID-19からアスリートを守るには

アスリートは一般的に若年で基礎疾患を有していることが少ないため、COVID-19感染が重篤な症状、死亡を起こす可能性は低いですが、感染拡大を防ぐ観点は必要です。

 

一方、感染対策に伴う競技の中断により、生理学的機能の低下によるパフォーマンスレベルの悪化を呈するリスクが高いため、それらの予防措置に焦点を当てる必要があります。

 

感染を防ぐトレーニング環境

◯ 大人数でのトレーニングの回避

◯ 頻繁に手洗い・消毒を実施し、口・目・鼻へむやみに触れない

◯ 練習で使用する器具の消毒を行う

など

 

発熱モニタリングを実施することも効果的です。

 

もし症状や発熱があった際は、速やかに医師へ相談することが望まれます。

 

「マスクの着用」に関しては、意見が割れるところではありますが、それに拘るよりは「ヒトとの距離を保つ」ことへ主眼を置くことを勧めています。

 

仮に感染し、呼吸器症状を合併して競技に復帰した際は、最低7日間は復帰するのを待つことを提案しています。

 

更に、10分間走行評価を推奨しており、速度が下がらなければ最大酸素摂取量が8割程度に戻った指標になりうるとされています。

 

胸の張り、持続する咳、吐き気、嘔吐、筋肉痛などの症状がある場合、スポーツへの参加は禁止する必要があります。

 

ポイント

アスリートも標準予防策の徹底が大切。

 

まとめ|感染経路を断つ方法はアスリートも同様

パンデミック下における確立された運動プランは現在なく、また感染後の長期的な身体への影響も不明です。

 

標準予防策を講じながら、体力や筋力といった生理的機能を落とさない取り組みが求められます。

 

「正しく行動を取る」ことが、返って「規範を守っている」とする帰属意識やアスリートとしてのプライドを喚起する可能性もあるかもしれません。

 

いづれにせよ、自分自身が感染することを防ぎ、他に蔓延させない意識を持つことが必要です。

 

より早い通常の社会への回復と、アスリートの活躍が見られるようになることを望みます。

 

Reference:

Mary K. Mulcahey. et al., Sports Medicine Considerations During the COVID-19 Pandemic. 2020

 

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